ガメラ3/ASIN:B00005HVAK

  • BOXを買ってガメラ3だけ見ていなかったので、ふと思い出して鑑賞する。
  • 自分の中の特撮映画の中ではダントツで1位に確定する。
  • 想像物の描写にCGIが多用されていて、ガメラ1当時より飛躍的に描写密度が濃くなっている。でも非常に奥ゆかしいCGIの用法なので、見ていてもクドさはない。
  • 大小のサイズをよく練りこんであって、日常的なサイズとの比較がし易く、そのせいで大きいモノが大きく見える。アングルもちゃんと王道的で、ひたすらローアングルからのショットしかない。水平に撮るにしてもロングショットからしかとらないから、単なる「高さ」だけでなく「質量」が感じられて、よく考えて画面を作ってるなぁと感心する。怪獣目線で撮影する平成ゴジラシリーズとかにも見習ってほしいところです(やると「とっとこハム太郎」を見にきた小さなお友達にベソかかせる事になるけど)。
  • ドラマシーンについても、日本の特撮人間がずっとやってきた心象風景の描写がうまくできてる。ロケの空間がよく生かされていて、それだけでも十分、画になっている感じ。
  • シナリオは…悪くないし、むしろ良いものなんだけど別に印象には残らなかった。元から突飛な発想を肯定したところから構築されているので、「人類が滅亡」云々といわれても「へ〜」という感じ。ただしラストでギャオスが群れを成して飛来してくる辺り、悪質な昆虫に襲われているのと同じようなおぞましさは感じた。結局画面のインパクトが強すぎてシナリオはどうでもいいという扱いをして見てしまいました。