三千世界の烏を殺し

立ち上がる気力もない。耳栓して蒲団をかぶって暗がりの中でじっと息を潜め、ただ自分の存在を消しつづける以外にできることがない。
死にたいとか思わない。ただ消えてしまいたいという強い願望だけがある。
あるいはこの世の全てを殺し、壊してしまいたい。なにもなくなった世界で一人ぼっちになりたい。
苦しい。