写真

写真作法/土門拳

きれいな仕上げは用はない。ぬめら調などドブへ捨ててしまえ。写真の白黒がそれ自身の絶対性において、火柱の立つ人間的リアリティで裏づけされたときこそ、近代的な、今日的なトーンとして、粒子として輝くであろう。 父親から、「良いと思った写真は彩度を…

自宅で現像

やはり35mmのモノクロフィルムで撮影したい。ラボ作業もやりたい。でもワンルーム。 フィルムの現像は場所をとらないしダークバッグで何とかなるけど、引き伸ばしはやっぱり無理。引き伸ばし機を置けない。 では引き伸ばしの工程だけデジタルで置き換えるの…

広角レンズとCGI

CGモリモリの映画とか見てて、なにかひっかかる点があったのだけれども、何となくそれが何なのか分かった。自分が始めてカメラの広角レンズを手に入れた時と同じ、モチーフの散漫さ加減だ。 広角レンズって広い視野を確保できるから、ファインダーの映像と自…

ビックカメラにて改めてR-D1を触ってみた。ピントリングにギザがないので動かしづらいなーと思っていたら、ピントリングにレバーが付いてるじゃありませんか。それを使ってピントリングを操作、適度に粘りがあって非常に感触がいい。で、レンジファインダー…

被写体に対してレンズがとりうる位置は、被写体を巡るあらゆる地点に遍在する。撮影とはその中のある地点にレンズを置いてシャッターを切る行為に他ならない。撮影者の個性とは、その無限に存在する被写体とレンズの位置関係の中から、撮影者自身の心理や想…

写真作法/土門拳

相変わらず書いてあることが難しくて理解し飲み込むのに苦しむ。 「当たるとして予定されていないけれども、一応当たるかも知れないという予定で買った一枚の宝くじと同じです。当たると決まっていれば誰でも買うけれども、めったに当たらない。しかし当たら…

写真作法/土門拳

マチエール、エマルジョン、テンペラマン、モチーフ。色々な言葉が乱舞するが、最終的に残ってくるのは土門拳がどう写真と対峙していたのか、という事だけ。それが非常に印象に残るものの、それを丸呑みにしてしまうと自分の写真は何なのか、という疑いが生…

匂いを持った写真てどうやりゃ撮れるんだろう、と悶々と悩む。 持ち歩きスナップ用にCOOLPIXを使っているが、お手軽簡単指向のカメラなせいか、ちょっと暗くなるとすぐ自動でフラッシュを焚いてしまう。デフォルトでオフという機能があってもいいものなのに…

なにげなく買ったアサヒカメラに木村伊兵衛の写真がのっていたので、じっくりと眺めてみた。 なんとなく撮った風にさえ見える写真なのになぜ紙面を飾る作品として挙げられているのか考えてみる。じっと眺めていると、単に被写体にフォーカスされたているだけ…