宮沢賢治著/猫の事務所/青空文庫

猫が歴史を調べたり地理を調べたり女子中学生のようなイジメをしたり。いまいちオチが理解できないけど、とりあえず猫がユーモラスに描写されてて良かった。「魔女の宅急便」のジジみたいなのを想像した。風邪を引いた後の窯猫(シャム猫?)の、事務所内での居心地の悪さには、イヤなぐらい共感してしまう。「よだかの星」もそうだが、宮沢賢治の作品はステロタイプな「悲惨体験」がベースになってるように思う。